学長あいさつ

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変わらぬ理念に根差して、福山大学は揺るぎなく前進していきます。

福山大学長
松田 文子
Fumiko Matsuda

福山大学は1975年の開学以来、創設者である宮地茂初代学長によって提唱された「地域社会に広く開かれた大学として、学問のみに偏重するのではなく、真理を愛し、道理を実践する知行合一の教育によって、人間性を尊重し、調和的な人格陶冶を目指す全人教育」を建学の精神として、教育を行ってきました。この内容は、激動する現代にあっても、古びるどころかむしろ今日の大学に求められている学士力そのものであるといえます。

他方で、具体的な教育の目標、そして目標達成のためのシステムや手順となると、社会のニーズに合わせて、不断の革新が必要です。現代では、専門的な知識や技能の体系的教育はもちろん、変化に対応できる、さらには変化を作り出せる汎用力や態度の養成が必須です。

現在、福山大学では、開学40周年(2015年)を機に時代に即したものへと改訂した「教育理念と教育目的」を具現化すべく、各学部・学科でディプロマ・ポリシーを定め、その実現に向けてカリキュラム・ポリシーを定め、「人間関係をつくりながら学ぶ目標設定型の教育システム」を稼働させています。

「目標設定型の教育システム」とは、学部・学科ごとに、卒業時に身につけるべき、知識・技能・態度を大目標として明示し、そこに到達するまでの学年ごとの中目標、授業科目の小目標を関連づける新しい教育システムです。入学時の初年次教育から卒業研究までのこの道筋をマップとして視覚化することで、学生の皆さんが本学での教育システムを容易に理解できるように、そしてその理解を教員と学生が共有できるようにしています。また、本学の目標設定型教育システムのもう一つの特徴は、「人間関係をつくりながら学ぶ」という点です。上述のような汎用力や態度を身につけるために、学修方法としては、正規の授業あるいは授業外で、学生仲間や地域の人なども交えた主体的学びであるアクティブ・ラーニングの機会を増やしています。さらに、多様なアクティブ・ラーニングを支え、端末必携化(BYOD)にも対応しうるICT環境を整備し、またインターンシップ海外留学・海外研修プログラムなども充実させています。

ところで、我が国はすでに、少子超高齢化・人口減少社会に入り、地方創生が喫緊の課題となっています。地方創生の要の一つは人材の育成です。現在、福山大学は、「地域の中核となる幅広い職業人の育成」をミッションとし、地域を愛し、地域で活躍し、地域から国際社会につながって、地域の未来を創る「未来創造人」の育成を目指しています。これまで福山大学は、地域貢献を目標に地域と連携した研究実績やステークホールダーとの協力と信頼関係を永年積み重ねてきましたが、現在これらをベースに、持続可能な地域社会の構築に向けての研究プロジェクト「瀬戸内の里山・里海学」を立ち上げ、全学を挙げて取り組み、これを福山大学ブランドとして確立しようと努力しているところです。どの学部・学科でも「瀬戸内の里山・里海学」に様々な側面から様々なアプローチをしています。学生の皆さんには、将来の仕事や生活の地で、しっかりと地域を生かした活動が出来るように、福山大学在学中に、地域学とも言うべき学問と実践も十分に学び、地域に生きる態度を身につけていただきたいと思います。

福山大学は、人文社会系、理工系、医療系とそろった広島県東部で唯一の総合大学です。5学部14学科、大学院4研究科11専攻があります。総合大学の利点を生かし、多様な学びと多様な交友関係の中で、アクティブに日々を過ごしてください。緑豊かな広大なキャンパスには、34の教育研究棟があります。入学した学生の皆さんの夢と希望は、ここで具体的な目標となり、努力と協力を伴った実践を通して実を結んでいきます。教職員はそれを全力をあげて支援します。

学長室メンバー