生命工学部

Faculty of Life Science and Biotechnology

【生命工学部】第三回教養講座 松浦 史登 先生

【生命工学部】第三回教養講座 松浦 史登 先生

 

令和元年10月24日(木)の午前10時半から11時40分まで、大学会館で松浦史登先生による本年度第三回教養講座が開催されました。その様子をご紹介します。

司会は大塚副学長

松浦史登先生

松浦史登先生は生物工学科教授、生物工学科長、生命工学部長、副学長、大学院生命工学系研究科長、宮地茂記念館センター長、大学教育センター長をお務めになり、現在は学長顧問、名誉教授として福山大学を支えておられます。特に生物工学科には縁の深い先生です。

講演内容

講演のタイトルは「第三の生命の鎖、糖鎖、への誘い ―糖鎖が関係する身近な事例から―」でした。牡蠣打ちの打ち子さんの多くがアレルギー性喘息を発症し、その原因がホヤの糖鎖であることを世界で初めて明らかにしたところから研究の講演が始まりました。その後、糖鎖が関与する身近な話題や病気など、糖鎖の構造と生理的意義についてわかりやすく説明されました。その中で意外にも、NHKの番組「チコちゃんに叱られる!」で取り上げられた血液型と糖鎖構造の関係の話題を紹介されました。松浦先生、こういった番組も見られるのですね。私達もチコちゃんではなく、松浦先生によく「ボーッと生きてんじゃねーよ!」と叱られたことを思い出しました。

糖鎖とは

糖鎖とは、単糖(ブドウ糖のような)がいくつか繋がった分子です。糖鎖は核酸やタンパク質と違って、結合の様式がバラエティーに富み、非常に複雑な構造を持った分子を生み出せるのが特徴です。手が何本もあって、色々なつながり方で他と繋がることができるのです。このあたりが、口八丁手八丁の松浦先生が糖鎖研究にのめり込まれた原因かもしれません。長年の研究成果を社会にいかすため、糖鎖構造のマスデータ(質量分析データ)をデータベースに公開したところ、カリフォルニア大学デービス校(UCDavis)から「世界で最も高品質なデータベースの金メダル」と認定された事を誇らしげに語られました(賞状も賞金もなかったそうです)。

福山大学での思い出

ご講演後の質疑応答の時間では、山本覚生命工学部長が「福山大学で一番楽しかった時代はいつですか?」との質問に、「駆け出しの頃、実験室も器具も装置も人も何も無かったときに、かけずり回って研究した頃が一番楽しかった。」とのお答えでした。松浦先生、現在は一線を退かれて多少お時間があると思いますので、また実験をされるのも良いかもしれません。

 

生命工学部トップへ戻る