生命工学部

Faculty of Life Science and Biotechnology

【生物工学科】過去を知るネズミ

【生物工学科】過去を知るネズミ

瀬戸内海を美しく彩る島々。島は昔から変わらず島だったのでしょうか?いえ、そうではありません。1万年前より前の氷河期には本州、四国、九州が陸続きであり、瀬戸内海の島は山でありました。その後、地球が暖かくなり、海の高さが増すことで、その美しい山々は島へと化していきましたとさ。では、島はどのようにできたのでしょうか?

今、生物工学科の卒研生たちは島々に生きるネズミのDNAを分析することで、島と島が分離した順序を調べています(参考①参考②)。過去のことをネズミから聞き出そうとしているんです。今回は、そんな卒研生たちのフィールド調査を紹介します。

今回は、いつもの調査場所である因島から遠く離れた倉橋島と江田島で調査を行いました。慣れない島での調査でしたが、天気も良く、それほど暑くもなく、気持ちの良い調査を行うことができました。3地点に120台のトラップを仕掛けて翌朝見に行くと、、、

ちゃんといましたよ、アカネズミ。2つの島で16頭分のサンプリングを行うことができました。これから卒研生がDNAの分析を行います。結果が楽しみですね。

ネズミの捕獲後は、耳の組織片をいくつかいただき、森に返してあげます。何を食べているのかも調べるために、ウンチもサンプリングしました。

下の写真はリリースの様子です。わかるでしょうか?ネズミが左の方に向かって走り出しています。「森にはこんなにたくさんのネズミがいるんですね」というのは4年生の一人のつぶやき。アカネズミは日本の至る所(琉球以外)の森で、ひっそりと大切な役割を果たしているんです。

リリース後のアカネズミ(下写真)。ここ最近でベストショットです。元気でな―。もうここには来ないから安心してなー。

卒研生には、とっても有意義なサンプリングでした。サンプリングも慣れてきて頼もしいばかりです。少しずつ、ネズミの進化と瀬戸内海の島々の歴史の謎を紐解いていきましょう。

最後に、江田島のサンプリング地点の周辺から見た瀬戸内海と牡蠣いかだの写真です。瀬戸内海島嶼でのフィールド調査は、こういった美しい瀬戸内の里山と里海の景観を楽しむことができるのも醍醐味です。さぁ、こんなことに興味を持ち始めた高校生の皆さんは、生物工学科のオープンキャンパスにGOです。


文責:生物工学科 佐藤淳

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