【スマートシステム学科】3年生の学生実験プロジェクト

【スマートシステム学科】3年生の学生実験プロジェクト

身近な生活を改善するような何かを作れ!(仮)」 スマートシステム学科3年次後期の学生実験「スマートシステム応用実験」の後半は、「大実験」と称してグループに分かれてテーマを決めてグループでのディスカッションをしながら開発や研究を進めていくというスタイルを採っています。昨年の大実験テーマはブログでも紹介しましたが、「橋梁の安全を守れ」というテーマで各班が振動の遠隔計測システムの構築に取り組んでくれました。さて、今年の大実験テーマはどのようなものなのでしょうか・・・? 工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)の伍賀が紹介します。

今年の大実験のテーマは、「身近な生活を改善するような何かを作れ!(仮)」 何とも大まかなテーマ設定ですが、ここでは各グループは「身近にある改善すべき問題」を見つけ、それを改善するための装置あるいはシステムを開発していくという、ベンチャー企業をシミュレーションするかのような大変実践的な授業の展開を行いました。これまでは授業でテーマが決められており、それに対して解決するためのアプローチを行うので、言わば一本道を進んでいくようなものでした。さて、今回の大実験は一体どうなるのでしょうか・・・?

グループでの討議風景です。早速行き詰まり感がありますね・・・。

こちらのグループは比較的話し合いが進んでいる模様です。

この大実験はスマートシステム応用実験の後半を利用し、12月中旬、1月、2月上旬の時期で進められました。これまで大実験と呼ばれていたのですが、今回は自然発生的に「プロジェクト」と呼ばれるようになりました。今回は、3つのグループに分かれて取り組むべきテーマを選んだのですが、以下のようになりました。

  • 空席把握システム:大学の食堂の込み具合をお知らせする装置
  • 24時間体調管理システム:急な病気や疾患に対応するために人体をモニタリング
  • 悪臭検知システム:においを感知して危険をお知らせするようなシステム

当初の話し合いでは、「そんなの実現できるのか!?」とか「そんなの身近な問題じゃないよ!」というような喧々諤々の話し合いが繰り返されどうなることかを心配でしたが、話し合いを繰り返すうちにだんだんと内容が慣れていきました。そして、2月15日(金)の午後、各グループの発表の時刻を迎えました。

最初は、「空席把握システム」グループ。食堂が非常に混んでいて、食堂に行ったものの座れない!こんな良くある問題を解決するためのものを開発しました。椅子に取り付ける人感センサと取得した値を遠隔でお知らせすることで解決!今回、このグループは赤外線測距センサを利用した人感センサと沿革送信デバイス、椅子に取り付けるための治具を製作しハードウェアを製作しました。

「空席把握システム」グループ

椅子に取り付けるための治具も自分たちで設計し、3Dプリンタで作りました。この治具を使うことで、どこにでもあるパイプ椅子に人感センサを取り付けることができ、安価にシステムを構築することができます。しかし、会場の教員からは「食堂にある椅子ってものすごくたくさんあるんだけど、その処理が大丈夫なの?」という疑問もでていました。しかしながら、この椅子に取り付ける人感センサはとても良くできていて、技術力の高さが伺えました。

椅子に取り付ける人感センサ

続いて、「24時間体調管理システム」グループ。長寿高齢化社会に向けて、体調管理や健康管理の重要性はますます増大する!脈拍や体温を24時間モニタリングするようなデバイスを開発し、体調管理することで医療費削減や健康増進に役立つシステムを構築するのがテーマです。脈拍や体温を計測するために、温度センサや赤外線の脈拍センサを実装し、無線通信でパソコンにデータ送信ができるようなデバイスを製作しました。

下の写真で学生が腕に取り付けているデバイスが、製作した体温と脈拍をモニタリングするセンサの実装されたものです。現在は、スマートウォッチに代表されるような腕時計型の「活動量計」と呼ばれる歩数計、体温計、脈拍計などが一体化されたデバイスも多く市販されています。今回は、自分たちで考えたオリジナルのデバイスのため手作り感はありますが、良い勉強になったのではないかと感じました。これも3Dプリンタを利用して自分たちで設計したオレンジ色の腕に取り付けるケースを製作しました。SF映画に出てくるような近未来感がよく出ていて COOL!

腕に取り付けられた体調管理システムの装置、緑に光る!

最後は、「悪臭検知システム」グループ。世の中には「においセンサ」というものがあり、簡単に入手できます。まずは、このにおいセンサでどのような臭いが検知できるか地道な実験をするところから始まりました。この臭いセンサは、アンモニアや硫化水素、メチルメルカプタンといった臭いの物質に反応して抵抗値が変化するというもので、身の回りの様々な臭いを計測し、どのような臭いを計測できるか、そして環境の状況を推測できるかといったことを主眼に進めて開発が行われました。

臭いセンサの取り扱いはなかなか難航したようです

今回の大実験の「プロジェクト」は初の試みで、海図の無い航海を行うような感じでしたが、各グループがこれまでの実習や実験や授業で学んできた知識や技術を発揮して、興味深いモノができたように感じます。3年生は後期の試験期間が終われば、各研究室での研究が本格的にスタートします。しかし、今回のプロジェクトで学んだ研究力や実習力は大いに役立つのではないかと思います。

さて、3年生の大実験後は恒例となっているのですが、有志による懇親会が開催され、こちらでも大いに盛り上がりました。3年生は卒業研究や就職活動の不安もたくさん抱えているかと思いますが、皆さんが培ってきた能力や福山大学からのサポートがたくさんあります。今回のプロジェクト推進で得た学生間の連携も大きな武器です。4年生になって活躍することを期待しています!

大実験の打ち上げ懇親会も盛り上がりました!

 

学長から一言:卒業研究を始める前の助走としては、なかなか面白いですねッ!!!企画力や構想力、実行力、そしてなによりも、コミュニケーション力もつきましたねッ!!!この後の展開を期待していま~す!